『産地別飲み比べ』セミナーにご参加の方が「ハワイコナ」を持って来て下さいました。
日本ではブルーマウンテン、キリマンジャロと並んで
「世界三大コーヒー」(一般的に広く日本に流通しているコーヒーのなかで)と称されるハワイコナは、
世界のコーヒー豆の総収穫量の1%以下しか取れない希少なコーヒーです。
ハワイ島の西海岸のコナ地方で生産されています。
これまでハワイにはサビ病は発生しておりませんでしたが、近年厳しい管理のなかとうとう入り込んだとの事で、打撃を受けているようです。
「サビ病」とは、キノコなどと同じ担子菌類に属し「サビキン」という植物寄生菌に感染することによってかかる病気です。
「サビキン」はコーヒーの木だけでなく、大豆・小麦などにも寄生し、大被害をもたらすこともあります。
コーヒーの木が「サビ病」にかかると、まず葉から栄養分を吸いながら黄色い斑点状の模様になり、やがて斑点どうしがくっついて葉全体を金属が錆びているようないろになります。葉は光合成することが出来なくなり、感染が広がった木はやがて枯れてしまいます。
日本の河川や湖などで外来種の魚によって生態系が変化しこれまでの自然が壊されているのはよく耳にします。これは人の安易な考えから起こっています。
ハワイに「サビ病」がどういう経路で入り込んだかは定かではありませんが、希少なコーヒー豆にとって大変残念なことです。私たち人間に直に及ぼす影響だけにとどまらず、広い意味で自然を守る意味を真剣に考えていかなければなりませんね。
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